2015年12月16日水曜日
データサイエンティスト
巷で、データサイエンティストと呼ばれる人たちが出現しつつあります。メディアなどで取り上げられ、急速にその存在感を増しています。その背景にはビッグデータをビジネスに活かそうとする、企業側の動きがあります。社内外のデータを使って、自社のビジネスに役立つ情報を得ようと、データ分析を行うのです。
2013年7月、日本経済新聞は、「ビッグデータ分析に人材の壁、25万人不足の見通し、、、」という記事を掲載しました。この記事の中に、「政府は関連ビジネスの経済効果を7兆円超と試算、、、」なんて文言が入っています。ってことは、データサイエンティストになれば、引く手あまたってこと?と思ってしまいます。それに、「ハーバード・ビジネスレビュー」誌が、データサイエンティストを「21世紀で最も魅力的(セクシー)な職業」と書いたものだから、その認知度が進んだのです。
でも、このデータサイエンティストという職業には、決まった定義が存在しないようです。色んな背景を持った人たちがデータ分析に携わってきたから、当然と言えば当然です。今は流行だから、何でもありの状態になっていますが、その内淘汰されていくのでしょう。ただ、統計学やITに関する専門知識を持っているだけでは十分ではないと言われています。「統計学×IT×ビジネスの領域横断のクロス人材」(橋本大也)という人もいれば、「データサイエンティストとは、自分に関わる人すべてが理解できる言葉でコミュニケーションを図り、言葉と視覚、理想的にはその両方を使って、データで物事を語るという特殊なスキルを持つ人」という人(先の「21世紀で最も魅力的(セクシー)な職業」を書いた人たち)もいます。後者はビジネスに関する知識やスキルまで要求していないようですが、前者はマーケティングを含むマネージメントの知見が要ります。
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