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2017年7月18日火曜日

線形変換

座標(2,1)を原点からのベクトル(21)と考えれば、 (1110)=(3542)(21) となります。これは、線形変換fの表現行列が A=(3542) であるとき、fによって座標(2,1)(11,10)に移されると考えることができます。図に描けば、以下のようになります。

標準基底をex=(10)ey=(01)にとりますと、座標(x,y)は、 (xy)=x(10)+y(01)=xex+yey と表せます。これに線形変換fを施せば、 f(xex+yey)=xf(ex)+yf(ey)=x(34)+y(52) となります。ここで、a=(34)b=(52)としますと、 (xy)=xa+yb を得ます。abを基底と考えると、(xy)は、abが張る座標系上の座標(x,y)となります。図に描けば、以下のようになります。

つまり、線形変換fは、標準基底でxex+yeyと表される座標を、基底abxa+ybと表される座標に移す変換と考えることができます。別の言い方をすれば、標準基底の直交座標系での座標(x,y)を、基底abが張る座標系での座標(x,y)に移す変換ということができます。

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