座標
(2,1)を原点からのベクトル
(21)と考えれば、
(1110)=(3542)(21)
となります。これは、線形変換
fの表現行列が
A=(3542)
であるとき、
fによって座標
(2,1)が
(11,10)に移されると考えることができます。図に描けば、以下のようになります。
標準基底を
→ex=(10)、
→ey=(01)にとりますと、座標
(x,y)は、
(xy)=x(10)+y(01)=x→ex+y→ey
と表せます。これに線形変換
fを施せば、
f(x→ex+y→ey)=xf(→ex)+yf(→ey)=x(34)+y(52)
となります。ここで、
→a=(34)、
→b=(52)としますと、
(x′y′)=x→a+y→b
を得ます。
→a、
→bを基底と考えると、
(x′y′)は、
→a、
→bが張る座標系上の座標
(x,y)となります。図に描けば、以下のようになります。
つまり、線形変換
fは、標準基底で
x→ex+y→eyと表される座標を、基底
→a、
→bで
x→a+y→bと表される座標に移す変換と考えることができます。別の言い方をすれば、標準基底の直交座標系での座標
(x,y)を、基底
→a、
→bが張る座標系での座標
(x,y)に移す変換ということができます。
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