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2017年8月15日火曜日

対角化の導出

 前回、対角化をやりました。その定義と意味、具体例は述べましたが、なぜそうなるかは示しませんでした。今回はそれを示します。
 行列An×nの正方行列だとして、その固有値をλ1,λ2,,λn、これに対する固有ベクトルをx1,x2,,xnとしますと、次式が成り立ちます。 Ax1=λ1x1Ax2=λ2x2Axn=λnxn 固有ベクトルを並べた行列P=(x1x2xn)を作ると、 AP=(λ1x1λ2x2λnxn)=P(λ10000λ20000λ30000λn) となります。ここで、列ベクトルごとにλをかける次式を使っています。 (a11a12a1na21a22a2nan1an2ann)(λ10000λ20000λ30000λn)=(λ1a11λ2a12λna1nλ1a21λ2a22λna2nλ1an1λ2an2λnann) 行列Pが逆行列を持てば、先の式の両辺に左からP1をかけて P1AP=(λ10000λ20000λ30000λn) を得ます。

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